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第58話:人間工学は黒子?
人間工学という言葉を言い換えると、「使い勝手の科学」と言えるかもしれません。現在では科学的な発展をしている学問ですが、もともとは人間に備わった思いやりや、相手の気持ちを察する能力だと思います。
たとえば、〈昔々、ある小さな村に村人のための農機具を作る鍛冶屋さんがいました。ある時、鍛冶屋さんは近所の又兵衛さんのために新しいクワを作ることになりました。鍛冶屋さんは思いました。「又兵衛さんは背が高く、いつも腰が痛いと言っているから、柄を長めにしてやろうと…」。〉これは十分に人間工学的な考え方といっても良いのではないでしょうか。
この鍛冶屋さんは科学的に何かをしているわけではありませんし、人間工学というものを意識しているわけでもありません。それでも人と物のかかわりの中で安全や環境、効率を考えて又兵衛さんのクワを作っているのです。
そういう意味では人間工学とは黒子のような目立たぬ存在で、誰もが身近に接していることなのかもしれません。