ミズタニシザーズ オフィシャルサイトの 第87話:良いハサミの条件のページです。

MIZUTANI

ライブラリ

第87話:良いハサミの条件
67、68話でも述べたが、良いハサミを選ぶことで、髪にも手にも優しいヘアカットができるということが、髪の断面を見ていくことでおわかりになるかと思います。では、良いハサミとはこの場合どのようなハサミのことを言うのでしょうか。人によって形や重さなど自分の手にフィットするものを好む方が多いと思いますが、ここからは見ただけではわかりにくい刃に注目して、良い刃とはどんなものかについて説明していきます。ハサミに付いている刃の先端、まさに髪に触れ、髪をカットする刃先を拡大したものを見ていきます。
 
図3−5がミズタニシザーズ(以下、ミズタニと略)が作ったハサミアクロZの刃先端部分を拡大したものです。図3−5(a)が刃先を切断した断面を光学顕微鏡によって撮影した写真で、図3−5(b)は、刃の側面(刃線)に沿って撮影した走査電子顕微鏡写真です。これらの結果からミズタニ製のハサミ断面は刃先のダレがなく、非常に鋭利であることがわかります。また刃線側面を電子顕微鏡によって観察した結果からも、きれいな刃線を有していることがわかります。ミズタニ製のものは、刃の角度がより鋭く、また刃を横から見たときにより平らで滑らかな面を持っていることがこの写真からわかります。この違いによって刃先端の鋭いハサミは図3−5で説明したようなあらい断面を減らすことができたのです。これに対して図3−6は他社製ハサミの刃先端部分を、同じように拡大したものですが、刃線形状が明らかに違っていることがわかります。刃先には明らかなダレが観察され、側面に欠けが見られました。このように丁寧に作られたハサミの刃先と安価に作られたハサミの間に大きな違いが見られました。
 

図:3−5
 

図:3−6