人を変えサロンを変える最前線の教育革命
北九州市で圧倒的なリピート客数を誇るヘアーサロンBAGZY。6店舗を経営するオーナーの久保華図八氏が、かつて多くのスタッフが辞めてしまったことによって、倒産の危機に追い込まれた自身の失敗体験を経て、現在のバグジーにおける教育の在り方を語ってくれた。「いくらお客さんはいても、技術を提供する人材がいなければ、美容室は成り立たない。だから僕たちが目指すのは、働く人がハッピーになれる企業をつくること。スタッフの向上心や自主性をサポートしながら、モチベーションを継続させる。成長を実感できる教育、これがすごく重要なんですよ。」目標をつくり達成感を得ることでモチベーションを継続させる。さらにバグジーでは、スタイリストデビューまでに何年もかかる、売り上げが伸びない、といった多くのサロンが悩む問題点を克服するために「早期デビュー」を可能にするカット教育の効率化を実現し、技術の習得を早めることに成功している。ではそのカット教育の効率化とは何なのだろうか?「カットは切るより残すもの」という独自のカット理論を軸に、ベースカットの技術さえ身につければ、若手でも高度な質感調整の表現が簡単にできるという画期的なシステムをつくったのだ。
バグジーの経営に欠かせない“カット教育とツール”の関係
久保氏:「多くの美容師が使用する25%前後のセニングの質感調整は意外と難しいんです。未熟な技術者だと毛先は薄くなるけれど、根元は厚いままだったり、伸びてきたときにヘアスタイルが崩れやすい。そこで効率よくヘアスタイルをつくれないかと考えたのが、僕が考えた50%、9%、3%の3種類のセニングを使ったカットのシステムです。これらのセニングを使い分けることで、スタッフがつまづきがちなヘアカットの問題点を攻略できる。スタッフのやる気を引き出してくれる教育ツールができました。」
現在、バグジーではデビューを目指せる仕組みをつくったり労務面でも充実していたりと、やる気が継続できる環境や条件が整っている。型にはまったサロンの常識から脱却し、ツールを使った技術の効率化やスタッフ一人一人の個性を引き出す独自の教育スタイルがバグジーの基盤となっている。